ヨコノリ

不動産業界の歩き方

<ワンルームマンション投資に向いている職業>

 
 
投資用ワンルームマンションに限らず、アパート、一棟マンション、一棟ビルと、不動産投資はその部屋を人に貸して賃料を貰うというビジネスであります。なぜ投資用ワンルームマンションが多くのサラリーマンが購入するかというと物件を購入するための融資が非常につきやすい状況があるからです。
 
主にオリックス銀行、ジャックス、イオン銀行等が1.6%~1.9%程度の金利で最長45年もの期間の融資をしてくれます。
貸し出す相手は上場企業の社員、公務員、看護師など安定している職業の方がより有利に借入することが可能です。
 
ワンルームマンションの価格は近年非常に高騰し、利回りも下がってきておりますが新築、中古ともに購入される方は年々増加傾向にあります。新築ですと3000万円程度、中古でも2000万円程度の物件が多い中、新規にワンルームマンションを購入する方は基本的にはフルローンで(頭金10万円程度)買うことが出来る状態にあり、一人で3戸4戸とまとめて購入する人も多いです。
 
利回りがあまり高くないのにそれで平気なのかと言いますと、やはり銀行借り入れの条件が非常に優れていることが挙げられます。
金利もさることながら期間が非常に長くとることが出来るので利回りが決して高いとは言えないワンルームマンション投資(ここでは新築若しくはそれに準ずる築浅物件のことを指します。)でも微々たるものですがキャッシュフローが発生するというわけです。
 
とはいえそれはあくまで表面上な話であり、多くの販売営業の方は家賃とローンの支払い程度の説明に加え管理費・修繕積立金の費用くらいしか話しませんが、実際は賃貸の管理費用や固定資産税、空室になった際の現状回復費用や募集をするときの広告費用まで様々な経費が発生してくるわけです。
 
ただ多くの方(私の感覚値ですと90%以上)が購入時にそれほど深く考えることをせずに、営業マンに言われるがまま購入しています。
そして、購入して3年5年経過してきてなにかこのままで良いのかな?と感じ始めたときに実はその買い方は微妙だった、、と気づくケースが非常に多いです。
 
そして売却をしようと思っても、売れる金額よりも銀行借り入れの残債が多く残ってしまい持ち出しをして売却するか、残債が減少するまで
毎月のマイナスのキャッシュフローを我慢しながら持ち続けるかの2つの選択に迫られることになるわけです。